HOME > データアーカイブ > コラム

データアーカイブ

コラム

2015.01.15

「コカコーラ Friendly Twist」のストーリー

川上徹也(かわかみ てつや)

 企業が生活者とコミュニケーションしていくには、何よりもストーリーが必要です。
この場合のストーリーとは、相手の感情を動かすエピソードや仕組みを指します。

昨年度、コカコーラは世界各地で"Happiness"をテーマにしたプロモーションキャンペーンを実施しました。

その中のひとつ、コロンビアのとある大学で実施した「コカコーラ Friendly Twist」には、多くの人々の感情を刺激するストーリーがありました。

このプロモーションは、大学に入学したばかりの新入生に向けたもの。
コロンビア各地から来た新入生は、まだ友だちがいず、キャンパスでは多くの学生が
ひとりでスマホをいじったり音楽などを聞いています。本当は誰かに話しかけたいのに、躊躇しているのかもしれません。

そこに特大の冷蔵庫が設置されます。
冷蔵庫の中にはコカコーラのペットポトルが大量に入れられています。
コーラは学生たちが自由に持って行けるようになっているのですが、キャップを普通に手でひねって開けようとしても開きません。

キャップが特別な構造になっていて、1本では開けることができないのです。
もう1本のコーラを用意し、キャップ同士を重ね合わせ、 ボトル部分を持って"お互いが違う方向にひねること"で始めて開けることができる仕組みになっています。

しかし、その仕組みの説明は書かれいないので、最初、学生たちはどうすればいいかとまどい首をひねります。

やがてひとりの学生が、キャップにあった矢印と「The Friendly Twist」(友達と回して)と書かれている文字に気付きます。
その学生は近くにいる人に「一緒にまわさない?」と声をかけ、協力してお互いのコーラを開けます。
これがきっかけになり笑顔がうまれ、自己紹介がはじまり、会話が始まりました。

同じようにキャンパスのあちらこちらで、学生同士の会話が始まっています。
一緒に協力してコーラのキャップを開けることで、新しい友だち関係がスタートしたのです。

このプロモーションの様子をまとめた動画は数多くの人に再生されました。
https://www.youtube.com/watch?v=t9cmoT_wb0A

コーラを通じて、知らない人同士を繋げHappyにするというアイデアとストーリーに多くの人の心が動かされてシェアされていったからです。

コカコーラは、世界各地で人を幸せにするプロモーションを実施していますが、いずれもストーリーがあって観ていて心が温まります。 まとめサイトもあるので、興味のある方はネットでぜひ探してみてください。

このように、優れたコミュニケーションには必ずストーリーがあります。
あなたの会社のコミュニケーションには、インタラクティブなストーリーがありますか?




ライタープロフィール

川上徹也(かわかみ てつや)
広告代理店勤務を経て、コピーライターとして独立。
最近は広告制作に留まらず、「ストーリーブランディング」の第一人者として、様々な企業のコミュニケーション戦略 をサポートしている。近著『物を売るバカ』(角川oneテーマ21)ヒット中!

  • サービス
  • プレスリリース
  • データアーカイブ
  • 会社情報
  • インターネット視聴率とは?
  • 用語集
  • ご契約に関して
  • お問い合わせ・お申し込み


PAGE TOP