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コラム

2015.05.15

「Sibylla Future fries」のストーリー

川上徹也

 企業が生活者とコミュニケーションしていくには、何よりもストーリーが必要です。
この場合のストーリーとは、相手の感情を動かすエピソードや仕組みを指します。

スウェーデンのファーストフードチェーン・Sibyllaがおこなったプロモーションキャンペーン「Future fries」は、 多くの人々の感情を刺激するストーリーがありました。

このプロモーションキャンペーンは、2014年秋に新商品として発売されたフライドポテトで実施されました。
写真投稿アプリとして日本でも知名度が上がってきているInstagram (インスタグラム)を使って「ポテト占い」を実施するというユニークなものです。

キャンペーンの仕組みはとてもシンプル。
占いに参加するお客さんは、まずフライドポテトを買います。
商品がやってきたら、その場でトレーの指定場所にポテトをぶちまけます。

そのぶちまけた様子をスマホで撮影して、InstagramのSibylla公式アカウントページにハッシュタグ「#FUTUREFRIES」をつけて投稿するだけです。

すると24時間以内に、そのぶちまけた写真にを見て占い師のVivan Eklofさんが そのお客さんの未来の占った運勢をコメント欄に書いてリプライされてきます。

ぶちまけられたポテトから、彼女がどのように占っているのかは秘密だそうです。
クッキーにおみくじが入っている「フォーチュンクッキー」の現在版ともいえそうですが、 元から入っているのではなく、写真からのオーダメードの占いであることが特徴ですね。

このシンプルなプローションはSibyllaに大きな成果を産み出しました。
期間中、投稿された写真についた「いいね!」は合計で3万8000件にのぼり、 アカウントの閲覧数は110万ビュー以上、Instagramのファン数は1500%増を記録しました。
また売上も、前年比35%アップと大成功をおさめたのです。

なぜこんなにも、反響があったのでしょう。
それはこのキャンペーンに生活者の感情を刺激するストーリーがあったからです。

何だかんだ言っても、多くの人は占いが好きです。
バカバカしいと思っても興味はわくし、話の種になります。

何よりもオーダーメイドで個人個人に占いをしてくれるということなので、
究極のone to one マーケティングともいえます。
仕組みもシンプルなので参加しやすいのも特徴です。

占いの結果を誰かに話したくなるので、SNSに投稿するネタとしても使えます。
結果として話題になり売り上げ増に繋がったのです。

このように、優れたコミュニケーションには必ずストーリーがあります。
あなたの会社のコミュニケーションには、インタラクティブなストーリーがありますか?




ライタープロフィール

川上徹也(かわかみ てつや)
広告代理店勤務を経て、コピーライターとして独立。
最近は広告制作に留まらず、「ストーリーブランディング」の第一人者として、様々な企業のコミュニケーション戦略をサポートしている。
近著『物を売るバカ』(角川新書)ヒット中!

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