インターネット利用状況を調査している株式会社ビデオリサーチインタラクティブ（本社：東京都千代田区、社長：荻野　欣之<おぎの よしゆき>)は、モバイル広告（スマートフォン広告／フィーチャーフォン広告）の出稿動向を取りまとめました。

　　　　

今回の結果は、当社独自基準に基づいて収集したスマートフォン広告のDBサービス「SmartPhone Ads Report」、及びフィーチャーフォン広告の統計データサービス「Mobile Ads Report」によるものです。

＜結果のポイント＞

◆スマートフォン広告の広告主の裾野は拡大中。一方、フィーチャーフォン広告の広告主数は減少。
スマートフォン広告の出稿広告主数を時系列でみると、調査開始（2011年5月度）当初は200社に満たなかった広告主数が、2012年4月度以降は300社前後で安定して推移している。広告主数が劇的に増加していないものの、2013年上期（1-6月度）の累積広告主数（716社）のうち、約4割がそれ以前には出稿していない新規の広告主であり、裾野が拡大していることがわかる。一方、フィーチャーフォン広告（ピクチャー広告）の出稿広告主数は減少傾向が顕著であり、2012年11月度以降はスマートフォン広告の広告主数が上回っている。【図表1】

◆ 4月度にモバイル広告出稿していない広告主の8割強が、6月度にスマートフォンのみに広告出稿。
2013年4月度と6月度のいずれかにモバイル広告を出稿した広告主について、出稿パターン別の遷移状況をみてみる。4月度にスマートフォンのみ/フィーチャーフォンのみの出稿だった広告主の半数弱は、6月度も継続して同パターンの出稿をしていることがわかる。また、スマートフォンのみの出稿の場合、6月度に“出稿なし”の割合は45%を示す一方で、4月度“出稿なし”の8割強が6月度にスマートフォンのみに出稿しており、広告主の入れ替わりにより、結果として月間広告主数のバランスを保っていることが窺い知れる。【図表2】

◆ 「製造業」「専門店（小売）」といった業種の広告主の出稿が増加傾向にあるスマートフォン広告。
次に、2013年6月度におけるスマートフォン広告の出稿広告主の業種別シェアをみると、「IT業種」が最も多く1/3までを占めているが、前年同月に比べると10ポイント低下している。逆に「製造業」「専門店（小売）」などの業種はシェアを伸ばしており、このことからも広告主が業界の内から外へと拡がっていることが読み取れる。【図表3】

◆ 商品種類では「ゲームコンテンツ」の出現が目立つ。
同様に銘柄について商品種類で分類すると、「ゲームコンテンツ」が依然として最も多く出現しているが、それ以外の上位の商品種類は、デジタルコンテンツ関連が多くを占めた前年同月の結果とは。傾向を異にしている。【図表4】

【図表1】スマートフォン広告・フィーチャーフォン広告（ピクチャー広告）の出稿広告主数推移

(2011年5月度〜2013年6月度）　　※自社広告は除く(以下同様)

【図表2】モバイル広告出稿パターンのトラッキング （2013年4月度→6月度での出稿パターン）

【図表3】出稿広告主の業種別シェアの推移　（2012年6月度／2013年6月度）　

【図表4】スマートフォン広告の出稿銘柄の上位商品種類分類

（2011年6月度／2012年6月度／2013年6月度）

【SmartPhone Ads Report の概要】

調査対象広告スペース	主要なアプリ／スマートフォン専用サイトより選定した計173の広告スペース （2013年6月現在）
調査方法	実際にスマートフォン端末（OS別）を利用し、広告素材（主にバナー広告）を取得し、データベース化
主な集計項目	･ 広告主名／銘柄名／素材別での出稿状況 ･ 調査対象アプリ／サイト別での広告出稿状況 ･ 広告コピーからの検索機能も搭載 　 ※インプレッション数などの出稿量データに関しては、未搭載です。
提供方法	ASP形式にてWeb上で提供

【Mobile Ads Report の概要】

調査対象広告スペース	主要モバイルサイトより選定した97サイトの307広告メニュー （2013年6月現在）
調査方法	実際に携帯電話端末を利用し、各広告メニューの出稿形態に準じ広告素材 （主にピクチャー広告）を取得し、データベース化
主な集計項目	･ 広告主名／銘柄名／素材別の推定imps・推定広告費 ･ 調査対象サイト別の広告出稿状況
提供方法	ASP形式にてWeb上で提供

　

＜株式会社ビデオリサーチインタラクティブ＞

　ビデオリサーチインタラクティブはインターネットオーディエンス測定事業、インターネット広告の第三者配信事業、広告効果測定事業を中核に調査事業全般を展開しております。
インターネットオーディエンス測定事業の中心は「Web Report」というインターネットオーディエンスデータの提供です。日本のテレビ視聴率を提供しているビデオリサーチのノウハウを継承し、日本のインターネット利用動向情報を2000年からご提供しております。

■本件に関する報道関係の方のお問い合わせ先

株式会社ビデオリサーチインタラクティブ　営業企画部
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