2017年のPC動画広告出稿社数は2,330社で、前年比24.4%増。最も出稿量が多かった広告主は、アマゾンジャパン。
2018年01月25日
株式会社ビデオリサーチインタラクティブ
インターネット利用状況を調査している株式会社ビデオリサーチインタラクティブ(本社:東京都千代田区、社長:遠藤 敏之<えんどう としゆき>)は、動画広告の広告統計サービスをもとに、2017年の動画広告出稿状況について取りまとめました。
今回の結果は、主に、当社独自基準に基づいて収集・DB化した、PCの動画広告やディスプレイ広告などの広告統計サービス「Web Ads Report Advance」をもとにまとめたものです。
<主なポイント>
●2017年の1年間にPC動画広告(インストリーム広告)を出稿した広告主数は、2,330社。 2016年の広告主数(1,873社)にくらべ、24.4%増加している。また、2,330社のうち過半数の1,278社は前年の動画広告の出稿がなく、動画広告出稿に関する広告主の裾野の拡がりが窺える結果となった。 【図表1】
●業種別に2017年の動画広告出稿社数のシェアをみると、“旅行・観光”“レジャー”“官公庁”などを含む「他のサービス」が32%と最も多くを占め、次いで「製造業」25%、「IT業種」12%が続く。それ以外の業種も含め、前年の傾向と大きな変動は見当たらない。 【図表2】
●また、2017年のPC・スマートフォン別のディスプレイ広告出稿社の業種別シェアとくらべてみると、PC動画広告の方が相対的に「製造業」のシェアが高く、逆に「専門店(小売)」のシェアが低い傾向が見受けられる。 【図表3】
●2017年に出稿されたPC動画広告(インストリーム広告)の推定出稿量の広告主別ランキングをみると、「アマゾンジャパン」が最も多く、ついで「日産自動車」が続いている。以下、「Netflix」「Perform(DAZNを運営)」といった動画配信サービス事業者が上位にランクしている。 また、PCの動画広告・ディスプレイ広告とも推定出稿量が上位20社に入っているのは、「アマゾンジャパン」「日産自動車」「ソフトバンク」「トヨタ自動車」「楽天」「ヤフー」の6社。 【図表4】
【図表1】PC動画広告出稿社数の推移
*自社広告除く
【図表2】PC動画広告出稿社の業種別シェア 時系列比較
*自社広告除く
【図表3】PC動画広告出稿社の業種別シェア PC / スマートフォンのディスプレイ広告との比較(2017年)
*自社広告除く
【図表4】PC動画広告推定出稿量 上位20社(2017年)
*自社広告除く
<参考> PCディスプレイ広告推定出稿量上位20社(2017年)
*自社広告除く
「Web Ads Report Advance -動画広告統計-」の概要
調査対象サイト | <インストリーム広告(プレロール)> ・YouTube ・GYAO! ・ニコニコ動画 |
調査方法 | <インストリーム広告> 動画コンテンツ再生にて、プレロールの動画広告素材を収集しDB化 |
「Web Ads Report Advance -ディスプレイ広告統計-」の概要
調査対象ページ | 主要メディアサイトの広告メニュー掲載ページ(468サイト / 約1,600ページ)に加え、ポータルサイトのニュース中面など月間延べ1万ページ以上を対象 |
調査方法 | 調査対象ページに対して毎日50~100回程度ブラウジングし、出稿広告素材を(ディスプレイ広告 / テキスト広告)収集しDB化 |
「SmartPhone Ads Report」の概要
調査対象広告スペース | 主要なアプリ / スマートフォン専用サイトより選定した約420の広告スペースを対象 |
調査方法 | 実際にスマートフォン端末(OS別)を使用し、広告素材(主にバナー広告)を収集しDB化 |
<株式会社ビデオリサーチインタラクティブ>
ビデオリサーチインタラクティブはインターネットオーディエンス測定事業、 インターネット広告の第三者配信事業、広告統計事業、広告効果測定事業を中核に調査事業全般を展開しております。インターネットオーディエンス測定事業の中心は「Web Report」というインターネットオーディエンスデータの提供です。 日本のテレビ視聴率を提供しているビデオリサーチのノウハウを継承し、日本のインターネット利用動向情報を2000年からご提供しております。
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